磐田市第5期介護保険事業計画を読む10

10 認知症高齢者への支援

特集でお伝えしてきた「磐田市第5期介護保険事業計画を読む」は、今回が最終回となります。今日は、磐田市の認知症高齢者への施策について紹介します。

2012年8月24日、厚生労働省は、2012年の認知症高齢者が推計で305万人に上ると発表しました。これは、従来の予測を大きく上回る数字で、2020年には400万人を超える見通しが示されています。一方、磐田市においては、平成22年度現在で認知症を有する方が3,751 人と推計されています(磐田市第5期介護保険事業計画の(4)認知症高齢者の現状(P15))これは、平成17 年の2,707 人から約1.4 倍に増えています。

こうした状況を踏まえ、同計画では、その重点施策の一つに、「認知症高齢者支援の推進」を掲げ、以下のように方針を示しています。

近年、認知症高齢者は増加傾向にあり、このような高齢者が地域で安心して暮らせるような支援策が必要となっています。その中で、地域全体で認知症高齢者とその家族を支援していくために、地域における認知症への理解が求められるとともに、認知症の早期発見と早期対応も求められています。徘徊などが心配される認知症高齢者と暮らす家族の負担を減らすよう、地域においても認知症の理解者を増やし、認知症高齢者とその家族の支援体制の構築や、権利擁護への対応などを進めていきます (同計画P06)。

その具体的な支援としては、認知症対応型通所介護や認知症対応型共同生活介護などの介護保険サービスの他、(3)地域の暮らしを支えるサービスの充実の一つに認知症高齢者への支援を位置づけ、地域における認知症高齢者や家族に対する支援の強化、高齢者を取り巻くさまざまなネットワークの強化などをかかげています。

その一つに「 認知症高齢者支援事業」があります。これは、キャラバン・メイトおよび地域包括支援センターと連携し認知症サポーター養成講座を効果的に開催し、認知症の理解を、地域住民、民間企業、公共機関等へ広く啓発していく事業です。

磐田市南部地域包括支援センターの佐藤保健師は、認知症サポーター養成講座を開催するキャラバンメイトでもあり、社会福祉法人白寿会にも出向き、白寿園職員及び白寿園研修センターが行う訪問介護員2級課程養成研修の最終日に特別講座を開催し、地域で認知症の方々を支えるキャラバンメイトの養成を行いました。

磐田市第5期介護保険事業計画を読む10

以上、昨年6月から掲載してきました「磐田市第5期介護保険事業計画を読む」は本日で終了となります。そして、今回は、「磐田市第5期介護保険事業計画を読む」の最終回であるとともに、新特集「認知症について考える」という新特集の第1回目でもあります。また、新企画にもお付き合いください。

今日も磐田市南部地域包括支援センターのブログをお読みいただき有難うございました。



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