包括保健師日記 / 5月

保健師日記


           包括保健師日記   2016. 5. 31

 あるサロンから、家庭での血圧測定の方法を教えてほしいと連絡があり、近日中に、サロンメンバーで血圧測定しながら一緒に勉強する予
定です。本日はその一部を提示してみます。一緒に検討してみましょう。www.ketsuatsu.com の資料を参考にしています本

 血圧の正常値は、時代によって変わってきています。日本では、2014年4月に改訂された日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン
2014」が基準となっています。ガイドラインによると、診察室で測定した血圧(病院・診療所等で医師・看護師により測定された血圧)が140 /
90 mmHg以上、家庭で測定した血圧が135 / 85 mmHg以上を、「高血圧」としています。

 血圧の目標値は年齢や合併症によりやや異なります。40代の方では診察室での血圧が140 / 90 mmHg未満、家庭での血圧が135 / 85
mmHg未満が目標値です。糖尿病や慢性腎不全、冠動脈疾患などのある方はこれよりも目標値が低くなりますタワー

 血圧の測定方式には、コロトコフ法(聴診法)とオシロメトリック法があります。まず、カフを腕に巻いて動脈を圧迫し、血液の流れを止めま
す。その後空気を抜くと、血液が再度流れはじめます。この時の、血管に血液がぶつかる音(コロトコフ音)を聞いて測定するのがコロトコフ法
です。一方、オシロメトリック法は、途絶えた血流が流れはじめる時の動脈壁の振動を、センサーでキャッチして測定する方法です。家庭で普
及しているのはほとんどこのタイプになります 。

 血圧の測定は上腕で行うのが一般的で、手首パンチや指先パーで測定するものでは正確な測定ができないことがあります。これから買う場合、上腕部で測るものをおすすめします。

 血圧は1日を通じて一定ではありません。食事、飲酒、喫煙、運動、入浴温泉、仕事など、状況によって数値は変動します。血圧管理の第1歩は、正しい血圧測定から始まります。

血圧を正確に計るためには、以下のポイントに注意してください。

1. 体の力を抜いてリラックスする

トイレを我慢しているときや、出かける直前のあわただしい時間などには血圧は上昇してしまいます。また、測定前1時間位の間には、食事・入浴・運動は避けてください。

2. 座って測定する

血圧は、「心臓の高さにある上腕の血圧を座って計測した値」が基準です。必ず座って測定しましょう。

3. 毎日同じ時間に測る

血圧は、時間によって変動するため、ほぼ同じ時間に測らないと、日々の変化がつかめません。

4. 信頼できる血圧計を選択する

上腕部にカフを巻くタイプのものがおすすめです。手首や指先で測る血圧計では正確な測定ができないことがあります。

 人間の血圧は、一定なわけではありません。時間や環境によって変動していくものです。そのため、血圧の測定は、きちんとした手順や環境
を整えて、定期的に測定する必要があります。

 これから梅雨傘の季節に入ります。体調が整わなかったり、食べ物おにぎり管理が必要だったりします。みなさま、ご自愛くださいネ音符


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